半纏をつくるということ

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半纏といえばまつりには欠かせないですよね。
袖を通すとどこか身が締まるというか、気持ちが高まる気がします。
片貝まつりで毎年着ていますが、着ると「まつりだなあ」と思うわけです。
できれば年中着ていたいくらいです。

 

片貝で半纏といえば、言わずもがな紺仁さんがそのほぼ全てを手がけていますが、今日はその紺仁さんに若者が3人。


彼らは小千谷の南部の方に住む若者達。
目的は、来年の小千谷まつりに南部として参加するために半纏をつくること。一番手前の彼がリーダー格の庭野君で3人は中学校からの同級生です。(庭野君半目でごめん。)

 


熱心に紺仁さんの話をメモする庭野優也君。昨年、筆者は彼と出会い小千谷でイベントを一緒に作り上げた仲間で、どこか人を惹きつける真っ直ぐさを持ち合わせています。

 

「小千谷の南部は主に4つの地区に分けられていて、地区としてのまとまりはあるかもしれないが、地区を超えた地域のまとまりといったものは全然ないから、その架け橋に僕たち若い世代がなれたらいいな。」と語る庭野君。

 

小千谷まつりは市内の各地区がまとまって万灯を出して、まつりに参加しています。
しかし、現在南部からの参加は一切ないということでまずはまつりに参加することで地域の一体感みたいなものを作っていきたいということ、そして、そんな自分たちのユニフォームになる半纏をつくりたいということを紺仁さんにぶつけていました。

そんな彼らに紺仁さんは半纏のことをとても丁寧に説明されていました。

「半纏は看板。作るなら生半可なものではなく自分たちが作りたいもの、そして地域や組織の色をちゃんと反映したものを作ってまつり当日はそれを背負うものなんだ」職人の目、半纏作りにかける真剣さを言葉の節々から感じました。

 


更には様々な種類の生地、染め方、模様、着こなし方、それらを実際に物を出していただいて手にとって説明していただいた。いなせなスタイルは十人十色。

 


非常に高価な小千谷縮の半纏におっかなびっくり袖を通す。

 

そんな紺仁さんにやや圧倒されながらも、食い気味に話を聞いていた彼らの目が輝いていました。

 

「半纏作りを通してもう少しまつりの準備や地域のことを考えたい」

 

半纏は地域の色を出すものと紺仁さんがおっしゃっていましたが、例えば闘牛で有名な東山地区は牛がつけている綱を腰柄に入れたり、小千谷の山と信濃川をモチーフに柄を考えたり。じゃあ南部はなんだろうと彼らはずっと考えては頭を抱えていました。

半纏を通して、自分の住む地域のことを考える。まさか半纏と地域が結びつくとは思いませんでしたが、とてもいい繋がりだと思います。全国の若い方々が半纏を作ろうとすればいいのに。ってなことを思ったりしました。

 

ともかく、来年の小千谷まつりに考えに考えて作った半纏を着て参加している彼らの姿を見たいなと思いました。最近全然小千谷まつりを見に言っていないので見に行こうかな、来年は。(だいたい片貝まつりの準備で厳しいのだけれども汗)

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