2018.12.13
2018年も残り約半月。街の雰囲気はいつもと変わらず、寒さばかりが厳しくなっていく一方ですが、片貝町煙火協会はこの時期実は大忙しなんです。その様相、まさしく師走といったところでしょうか。
まつりが終わってしばらく経つのに何が忙しいんだ?と言いますとそれは
「カレンダー配り」です。
毎年、煙火協会が煙火奉納者やその他関係各者に送るカレンダーがありますが、毎年煙火協会の役員で仕分けと発送と町内分に関しては自分たちで手配りをします。そのため、結構な作業量で1日では大体終わらないみたいです。
朝9時に集合し、まずはお茶を飲んでから今日1日の作業の話をします。和みのひと時ですが、これが終わると腰が痛くなる作業をひたすらに行います。
送り先の住所名前が書いてあるシールを郵便用紙に貼り付け、御礼文と一緒にカレンダーと一緒に丸めてビニールに入れます。
送る先によって枚数が違ったり、御礼文を入れたり入れなかったりとなかなか単純作業でスムーズにとはいきません。
度々タバコを吸うなり、お茶を飲むなり小休止を重ねながら3時ごろにようやく全て完了します。
ものができてからが面白く、町内の誰のところに配りにいくか?これを話し合いながら決めていきます。
煙火担当の相崎さんが真ん中にズシンと座り、一つ一つ宛名を読み上げていきます。
そのまわりに役員のみなさんが座り、家が近いとか、同じ町内だからとか 、同級生だからとか、挨拶したいからとか、そういった様々な理由でカレンダーを振り分けます。近い近いとポンポン引き受けて行ったらとんでもない量になってしまったり、量が多いから他の人に任せたり(押し付け合うに少々近しい場面も汗)そういった駆け引きがとても面白かったです。そんなやりとりをするくらいに一人一人がとてもたくさんの量のカレンダーを手配りされていました。(僕も40軒ほど汗)
こうして、ようやくカレンダーを配りに回るのですが、やはりこのお方にはまず先に直接渡そうと連絡を取り、渡しにいきました。今年の成人「結虹会」会長の大矢創士君です。表紙は筒引行事の際の一枚で、ど真ん中に堂々と彼の姿を見ることができます。やはり今年のまつりの顔と言える存在でした。
おそらくこのカレンダーの表紙が来年の片貝まつりのポスターになります。
少し恥ずかしそうに
「嬉しいっすね〜 恥ずかしいですけど」と言ってパラパラと見ていました。
「正直、この写真の時の記憶があまりない。楽しそうですねこの人笑」
他人事のようにお立ち台での写真を指差して笑っていました。それは恥ずかしいから照れ隠しをしたのか、それとも本当に記憶にないのか、どちらにせよいい記録がまた一つできたのではないでしょうか?
カレンダーは町民のアルバムとしてこれから一年間各家庭に飾られていくでしょう。
今年のカレンダーもあと一枚のみ、来年はどのようなアルバムができるのでしょうか?
準備はもうすでに着々と始まっています。
それでは
「花火のち晴れ」は、花火のふるさと“カタカイ”の日々を記録する日記のようなものです。いつもの静かな朝から、熱狂的なお祭りの夜まで。どこにでもありそうで、世界のどこにもないかもしれない、この町の姿を伝えていきます。