【最強のインフル対策説】サイノカミの火に当たれば風邪ひかないって本当?

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1月13日(日)、小千谷市内の各地では午前中から煙が上がり、あっちこもっちも火事か!というほどに同時多発。狼煙のように広がった低い煙で、時は戦国時代か?と頭の中で法螺貝が鳴りだす人もいるとかいないとか笑

現代の雪国がそんなに物騒なわけありません。正体は、雪国の小正月伝統行事「サイノカミ」の煙でございました。全国的には左義長、どんど焼きと呼ぶことが多い、アレです。

ちなみに小千谷市内では今年、約80ヶ所でサイノカミが開催されたのだとか(某地域新聞記事より)。それも、ほとんどが日曜日の1月13日に。

各地の町内会などが主催して準備が進められるのですが、今ではすべて消防署に届け出て行なわれるため、市内全域の実数が出てくるわけです。サイノカミ・スタンプラリー(無理ゲー)を企画したら面白いのでは、とか思いつきで言っていた、ちょっと前の自分は確実に絶句する数です笑

“本来であれば、1月15日開催”というのが、町の古老達のお話ですが、近頃はとっくに曜日で人も行事も動くご時世。準備にも余裕のもてる日曜日開催が定着してきています。(片貝では他にも、屋島、池津、鴻巣、沼田の4町内が、翌14日などに独自のサイノカミ行事を行っています)

燃える前のサイノカミの姿は、独特のカラフルさ。昨年1年間のお札やお飾りを供養する意味で、家庭からもたくさんの品々が持ち込まれています。商売繁盛のダルマや文字の上達を願って書き初めも。

午後2時の「福餅まき」は、毎年大人気。町内中のじいちゃんばあちゃんが大集合します。その秘密は、お餅に当たりくじ(福)が付いているから。それも、尋常じゃない数の当たりくじが入っているという…。その証拠が、景品交換所から神社境内まで伸びた長蛇の列。

お酒を当てて喜ぶ小学生も。(もちろん、味わうのはお家の大人たち!)

個人的に思うんですが、餅まきって最強に楽しいイベントですよね。

紅白のお餅がめちゃくちゃ飛び交うのはもちろん、ゆっくり歩いてきたじいちゃんばあちゃんたちが、急に機敏かつ組織的な動きをみせる、めちゃくちゃにエキサイティングな催しです。

(インフルエンザ明けのスコップくんは、終始圧倒されていましたが、なんとかお餅を数個ゲット!笑)

昼の福餅まきは、商工振興会と煙火協会の皆さんの提供でお送りしました。

ビニール袋いっぱいの紅白のお餅。三角にカットされているタイプ。

「おい!こっちにも投げてくれ!もっと!」と面と向かって投げ手に要求するやり取りも楽しい、“顔が見える関係”のお餅のキャッチボールの場面も笑

昼夜の主役はそれぞれ、今年、秋のお祭りで花火打ち上げの記念行事を迎える同級会の皆さん。

33歳厄年の暖心会は「あったかい」と読ませます。遊び心がありますね。

それと1年間の始まりということもあり、サイノカミに合わせて、ある品物が今年の主役達に手渡されます。それは、各クラスを1年間お守りする「御柱」。神社からいただき、お祭りの段取りで1年間通う各事務所(町内に点在!)に安置するのだとか。

御柱の受け渡しがあった昼、各同級会の代表者が顔を揃えていたので、パシャり。

50歳の一心会(いっしんかい)さん。スーツに法被を羽織るスタイルが、この町ではいつからか正装になっているんですね。

そしてやっぱり、花火があるからでしょうか?片貝のサイノカミは昼だけでなく、夜も。

参道の両サイドにずらっと並んだ大小のローソク!それぞれに商店や新成人のお名前が刻まれていました。

6時半ごろ、成人を迎えた同級会・青纏会(せいてんかい)が大通りを威勢良く練り歩いてくる声が。彼らが運んだ御神火で小型のサイノカミに点火すると、それは“冬の片貝まつり” 開始の合図です。

「祝成人 青纏会」の文字が浮かび上がる仕掛け花火と、小型のスターマイン。そして大きな火柱があたりを明るく。

神社への木遣り歌奉納や、花火の打ち上げなど、まるで秋のお祭りのリハーサルさながらです。彼らの長い1年間はすでに始まっていました。

42歳厄年の輝龍会(きりゅうかい)が盛大に盛大に餅まきを行った後、メインの大サイノカミ(高さ20m超えとも!)が巨大な火柱に。勢いよく燃えて、熱気で近づけないほど。中に組み込まれた竹が爆ぜる「パァン!」という音が、秋のお祭りの賑やかさをフィードバックさせてくます。

そして、この御神火で燃え上がったサイノカミの火柱の熱を浴びるのが、集まった皆さんにとって大事な目的の一つなんです。(餅とか、花火とかはあくまで演出です!あくまで笑)

子どもの頃、「この火(熱風)を浴びると、その年は風邪をひかない」と聞いて育ったものです。私も背に腹にガンガンと浴びてまいりましたよ。果たして言い伝えの効果はどうなんでしょうか?周りの友人はバタバタと、インフルエンザに罹患していますが…^^;(1月25日現在、私は無事です!サイノカミ効果^^)

竹竿の先に揺れるのは、スルメ。香ばしく炙ったスルメを食べることでも、風邪の予防になるのだとか。足腰が弱って外に出られなくなってきたばあちゃんが教えてくれました。

それにしても、炎に負けないスルメ・フィッシャーの皆さん、写真に撮ると後ろ姿がなんだかすごいカッコ良い…。

そもそも、寒くて人が密集してるところに出てこれて、餅拾ったろ!スルメ焼いたろ!と体が動く人ってだいたい元気な感じしますよね。身もフタもないか笑

世間は受験シーズン真っ盛り。心も体も健康で大きな挑戦に臨めるといいですね。

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「花火のち晴れ」は、花火のふるさと“カタカイ”の日々を記録する日記のようなものです。いつもの静かな朝から、熱狂的なお祭りの夜まで。どこにでもありそうで、世界のどこにもないかもしれない、この町の姿を伝えていきます。

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