実は史上初? “春季例大祭”の奉納煙火

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結構マニアックな問題なんですが、片貝まつりの正式名称って、ご存知ですか?

きっとこのページをご覧になる皆さんなら、大丈夫ですね。そうです、「浅原神社秋季例大祭奉納大煙火」です。

ところで、その例大祭の奉納煙火に春バージョンがあるって、ご存知でしたか?

(片貝の生まれ育ちの私も知りませんでした…!)

(なんなら町の大先輩のおじいちゃん達も「おら知らねぇなぁ」という)

それもそのはず、実は先日の424日(水)に初めて

浅原神社の春まつり”春季例大祭”で奉納煙火が打ち上がったんです!

(一社)小千谷青年会議所の皆さんが、同団体の設立60周年(還暦)記念を兼ねて、片貝流の花火文化を体験的に学ぼうと企画したのでした。

相撲場に特製の観覧桟敷もセット!自分たちの花火を最前線で見上げるのが、片貝の醍醐味かもしれませんね〜。

浅原神社に参拝し、奉納の挨拶を行う青年会議所の皆さん。

会員人数と同じ、40発の3号玉花火が次々と打ち上がりました。やはり1発1発に、それぞれの活動への思いを込められていたのだとか。

特製の”花火番付”もつくられ、浅原神社に奉納。境内の杉の大木にくくりつけられていました。

なんとかつては、花火番付をこのように杉にくくりつけて花火を見上げるのが定番のスタイルだったんですって!

(片貝の古老の証言とのこと…とても勉強になります!!)

伝統の”春まつり”メイン行事は、奉納芸能。町内の各種芸能団体が出演しました。

今年は片貝伝統芸能保存会さんと三味線の三友会さんの2団体。例年はもっと多いとのこと。(春まつりは子どもの頃、昼間だけ遊びに来ていた程度なもので…)

しかし、とても見応えのある時間でした。

というのも、自分たちが慣れている片貝まつり(秋季例大祭)の雰囲気だと、人混みもすごいし、花火がバンバン打ち上がるしで若者は常時興奮状態というのが宿命。

だから今回初めて、片貝の花火をゆっくりと見れたように思います(笑)

合間に古式ゆかしい「巫女爺(みこじい)人形操り」の演目を楽しみながら。非常に大人な気分です(笑)

村のお祭り、という良き時代の空気が、平成も終わる最後の水曜日にしっとりと流れているようでした。

(きっと秋の片貝まつりもかつてはこういった時代もあったんだろうなぁ、と次の時代が令和なのか昭和なのか分からなくなる)

それでも変わらないものがあるとすれば、きっといつの時代も花火は美しく夜空に光ったのでしょう。

新作?と思われる玉がバンバンと打ち上がり、近郷から駆けつけた花火ファンの皆さんは妙にざわざわしているようでしたよ。

ちなみに、春まつり始まって以来のこの奉納煙火、神社を管理する社務の皆さんも喜んでいたようですよ。

小さな花火とはいえ、こうして賑わいがあることはやっぱり嬉しいですよね。

さっそく来年の動向に注目です^^

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「花火のち晴れ」は、花火のふるさと“カタカイ”の日々を記録する日記のようなものです。いつもの静かな朝から、熱狂的なお祭りの夜まで。どこにでもありそうで、世界のどこにもないかもしれない、この町の姿を伝えていきます。

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