令和元年 片貝まつり10大ニュース!

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「盆と正月に帰れなくても、この日には必ず帰ってきたい」

年に1度の片貝まつりの日をそう説明する人は一定数いる。今年もお祭りが無事に終わって、町の酒場は軒並み “お祭りロス” の人々であふれた。令和元年の花火。もう後のまつりだってのに後話、裏話、早くも来年の話題が尽きない。

まつりが終われば、全て逸話に変わる。ということで、一緒に振り返ろう!

令和元年 片貝まつり10大ニュース!!」(どどーん)
(どこまでも私調べ)(チーン)

 

1、花火アナウンサー電撃引退&デビュー(40年ぶり)

「尺、尺、尺でございます!」の、あの名物調子の花火アナウンサーが40年ぶりに変わった。前任の横山さんは昨年の片貝まつり、同級生・船出会の還暦大スターマインでは壮絶なほどの思いの込めようだったから、もしかするとこれが最後と心に決めていたのかもしれない。

急遽の引退発表からしばらくして、後継者探しが始まった。白羽の矢が立ったのは、魚沼市出身のフリーアナウンサー・金子陽奈子さん。事前に番付コメントを何100回と読み込み、厄年同級会の事務所を訪れては、花火打ち上げの思いを直に取材したようだ。初めての片貝まつりの花火アナウンスは、2日間を無事に終えた。これまで耳に馴染んだ名物口調を踏まえた語り口も感じさせ、自分の周りでは、高評価の声も多かったように思う。

 

2、四尺玉失敗? まさかの超低空爆発(20年ぶり)

初日の四尺玉が超低空で爆発、扇型に開いて終わった。実に20年ぶりの失敗だった。ぽかん、と不満そうなため息が桟敷席を覆いかけたが、けが人はおらず、打ち上げた筒も無事だったという。数秒間、会場にいた誰もが次の言葉に迷ったと思うが、「良いものが見れた」「逆にものすごい挑戦をこれまで続けてきたんだね」と、むしろこれで四尺玉の価値がもう一度上がるのだという見方をする人もいた。

確かにそうだ、相手は怪物級の花火だったんだと改めて気づいた夜だった。

 

3、いつまでも永遠会。2回目の真昼の正三尺玉(38年ぶり)

33歳の厄年で真昼の正三尺玉を復活させた永遠会が、38年ぶりに同じ大花火を打ち上げた。古稀・70歳になった同級生より一足早く、会長は昨年末に天にのぼっていた。”会長代行”の表記が、全てを語る。15歳で永遠を誓った仲間たちは、こうして誰彼かまわず肩組み合って木遣りを歌い、再び空を見上げていた。そして昼も夜も、見事な大花火でふるさとの空を埋め尽くした。

 

4、1クラス学年の意地。成人・青纏会、花開いた四尺玉

40人に満たない、1クラスで青春をともにして来た仲間たちだからこそか。

やたらと難しい名を持つ成人の同級会かと思えば、「青」は小学時代の学年名「あおぞら」から、「纏」は彼らがこれまで大事にしてきた「纏まる(まとまる)」という合言葉から来ているそう。屋根を広く見せた見事な建築性の屋台の背には、「青(せい)ぞろいで纏まる」の字が。大仕掛け超特大スターマインの奉納コメントにも、その思いはふんだんに連ねてあった。

成人玉送りでは、何度も何度も倒れた。聞くところでは、この1年間だって、何度も何度も壁にぶち当たって来たようだ。それでも、彼らは勝者だ。全てをくぐり抜けて花火を見上げた今。初日の失敗も全て、このドラマチックな最後のために用意されていたみたいに、町民一同から彼らへ贈られた四尺玉は見事だった。令和元年の片貝まつりのエンドロールを青くさく、爽やかにまとめ上げて見せた。

 

5、初の町外出身支部長、に組・佐藤勇介

意外なところで、”奇跡”は起きていた。

あまり気付いていない人が多いのだが、今回、若組織がはじまって以来初めて、町外出身の若者が支部長を務め上げた。に組の彼だ。母親が片貝出身の、いわゆる孫ターンで、地域おこし協力隊をきっかけにこの町に移住している若者。町内のみならず、花火行事運営側の煙火協会にも所属し、周りはとっくによそ者という過去を忘れてしまったのだろう。お祭りを最優先にしてしまうため足もとの生活力にはまだまだ難があるが、成人の年に仲間入りした同級生・蝶世会の連中と支部長の一角をやると決めてからは、実にすんなりとコトが運んだ。彼がこの町に来て得た一番大きなものは、この”仲間”だったんじゃないか。

 

6、三組小若、い組小若を振り切り優勝

伝統的な強さを誇る常勝軍団・い組を僅差でかわしての優勝。三組小若。い組が破れたのはいったい何年振りだろう。正確な資料を確認中だが、負けたことがニュースになるほどだ、ということは言えるはず。

に組、五部から始まった少子化の波は今やほとんどの町内に。元々は中学男子だけで構成されていた小若だが、この三組も今や小学生も含めて男女混成チーム。に組とま組では、女子が笛の音頭をとる「だし」を任された。むしろ、これまでが開放されてこなかったとも言えるのかも。世の中の流れというのか、しゃぎりの音色も新時代の響きをふんだんに予感させた。

 

7、大工の本気・朱塗りの新作屋台、33歳・暖心会

新作の大型屋台が目立った今年。中でも、ひときわ話題となったのがこの朱塗りの2階構造の屋台。クラシックな社のモチーフに、すらりと縦にスタイリッシュな佇まいが、これまでの祭り屋台とは一線を画す印象。屋台制作現場の池津では、どうやら大工仲間の出入りの目撃情報、多数。屋台小屋のブルーシートの奥には、まつり初日の1日のために一夏をかけた、幻の情熱大陸があったらしい。

 

8、メディア露出激増!3局同時生中継+α。片貝人の取材慣れ懸念

どうなっているんでしょうか?だんだんと花火大会は中継で安全地帯から楽しめるようになってきています。花火大会の混雑を避ける、高齢化で現地まで行けないなど様々な要因も手伝い、全国的にその傾向があるようです。

一方で、片貝まつりのメディア放映の場合は、だんだんと花火前後のストーリーがクローズアップされるようになってきました。この夏は、関西テレビの「新説!所JAPAN」で片貝花火のお金事情「花火貯金」が紹介されたり、某在京テレビ局は、片貝まつり当日に成人が食べるご飯を特集する番組を製作中?であるらしかったり。

どんどんと片貝まつりの内側を話す、紹介する機会が増えてきたことで、片貝人も徐々に来るもの拒まずな開放的な雰囲気に…? カメラを意識せずとも、自然と画(絵)になってしまう片貝まつり愛は果たして、画面を超えて伝染るんでしょうか。

 

9、歳の差83歳!?花火奉納者の最年長は88歳、最年少は5歳

上の花火は、88歳・米寿を祝う和好会(戦後の新制中学第1回の卒業生でもある)、さらに1学年上の和進級友会(存命の有志の方の連名で奉納)。下の花火は、ダントツで最年少のじゅんたくん、なんと5歳。ひょんなことから尺玉1発を打ち上げることになったラッキーボーイだが、「パパママいつもありがとう。ミニカーを買いたい」のナイスな奉納コメントには、ひそかに泣き笑いした大人も多かったはず。

こうした「自分たちで打ち上げる花火」が、これほど(5歳〜88歳)までに幅広い年齢層をカバーしている(花火文化として共有している)と考えると、なかなかすごい浸透力のお祭りだ。4世代で参加できる花火はきっとここだけ。歳の差(83歳差)なんてミジンも感じさせない花火愛・お祭り愛にカンパイ。

 

10、必読の非公式ガイドブック?『花火手帳』新発売!

今年も地味に頑張りました。非公式のガイドブック形式に、花火の陰に隠れた片貝まつりのあれこれを紹介しています。きっと、あなたの長年の疑問も解決?するかも!毎年9月9日当日発行というガチ目の片貝まつり専用ミニコミ誌。

本田まみさんという強力なIターン片貝嫁デザイナーさんの苦労の賜物でもあります。まだ読んでいないという方、これを読まなきゃ、片貝まつりを楽しみきれませんよ!!

 

番外編、8日が日曜日効果で、かつてない参加者数!

恐れ多くも、私は初めて知りました。片貝伝統芸能保存会さんって、こんなにたくさん会員さんがいるのだと。それよりも何よりも、子どもと親御さんの人数が半端じゃなかった。片貝の少子化が隣り町まで吹っ飛んじゃったくらいに活気ある大行列。それもこれも、花火の2日間が週初めの月火曜日な分、前夜祭の8日は日曜日という当たり年だったから。ピンチをチャンスにってこういうことか。

 

以上、私調べの「令和元年 片貝まつり10大ニュース!!」でした!

 

令和元年 片貝まつり10大ニュース!!」(どこまでも私調べ)

1、花火アナウンサー電撃引退&デビュー(40年ぶり)

2、四尺玉失敗? まさかの超低空爆発(20年ぶり)

3、いつまでも永遠会。2回目の真昼の正三尺玉(38年ぶり)

4、1クラス学年の意地。成人・青纏会、花開いた四尺玉

5、初の町外出身支部長、に組・佐藤勇介

6、三組小若、い組小若を振り切り優勝

7、大工の本気・朱塗りの新作屋台、33歳・暖心会

8、メディア露出激増!3局同時生中継+α。片貝人の取材慣れ懸念

9、歳の差83歳!?花火奉納者の最年長は88歳、最年少は5歳

10、必読の非公式ガイドブック?『花火手帳』新発売!

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新潟県小千谷おぢや片貝かたかい町は
世界最大の花火が打ち上がる
4000人ほどの小さな町です。

「花火のち晴れ」は、花火のふるさと“カタカイ”の日々を記録する日記のようなものです。いつもの静かな朝から、熱狂的なお祭りの夜まで。どこにでもありそうで、世界のどこにもないかもしれない、この町の姿を伝えていきます。

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