伝統芸能保存会 木遣りツアー

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2017年11月28日 曇り

11月も残り2日。段々と師走が迫って来ました。

片貝ではいたるところで冬囲いが見られるように。雪、どんと来い。なんて大見得張って言ってみたいところでありますが、筆者の家の冬支度はまだおわっていません。いけない、、、今週末に行わなければ。

今日は先週の日曜日に行われた「片貝町伝統芸能保存会奉納木遣りツアー」について書いていきたいと思います。

でもその前に、例によって、伝統芸能保存会とは?木遣りとは?という方もいらっしゃると思うので、少し解説。

【片貝町伝統芸能保存会】

片貝の数多の伝統芸能などが、よりよい形で伝承されるようにとの願いから、公民館活動の一環として平成2年5月に結成された。木遣り/しゃぎり/巫女爺さの3つの部門で構成され伝統的な木遣りの歌い方、しゃぎりの練習指導を月2回行っている団体。各イベントや芸能まつり、片貝まつりにおいても昔の伝統のある形で玉送り行事を行う。

【奉納木遣り】

片貝まつりまつりなどで様々なところで唄われる木遣り歌。そもそも木遣とは重い物を持つ時の掛け声のようなものでしたが、次第に歌へと変化していき、労働歌として様々な種類のものができ唄われていったと言うもの。片貝では門付と言って花火を町内の花火を上げる家に向かって歌ったり、浅原神社の境内で歌ったり、花火を見ながら歌ったりととにかくこのうたを歌います。ちなみに途中は数え歌になっており、一から十まで語呂にあわせた土地の名前が入った歌詞がある。

ようはこの奉納木遣りの数え歌の部分の土地に実際に言って木遣りを唄う。それこそが

「片貝町伝統芸能保存会 奉納木遣りツアー」なんです!(専門用語多いと説明大変だよね(汗)片貝辞典をいつかHP内につくりたい、、、)

この奉納木遣りツアーは既に10箇所巡っており、2巡目になるそうです。ちなみに数え歌部分の歌詞はこんな

一には乙の大日如来

二には新潟の白山様よ

三には讃岐の金毘羅様よ

四には信濃の善光寺よ

五には五泉の若宮様よ

六には村上のお天王様よ

七には長岡の蔵王の権現様よ

八には弥彦の明神様よ

九には国上の国上寺

十には栃尾の秋葉の権現様よ

県内ばかりじゃんと思いきや信濃の善光寺とか、びっくりしたのが「讃岐」讃岐って、、、香川?

実際に伝統芸能保存会さんは香川まで行ったそうです。ちなみに少し、この奉納木遣りの解説をするとこの歌はある糸屋の16歳の可愛い娘に惚れた男がその娘欲しさに様々な神社やお寺を回ってお祈りしたというストーリーなんです。香川まで行ってお祈りするエネルギーがあるのであれば、お祈りしている場合じゃない!アタックしようよ!ってはじめて聞いたとき思ったのが本音でございます。

そして今回まわるのは七~十のところ全部中越地方で半日あれば回れるくらいの距離です!

今回の奉納木遣りツアーの参加者は12名 伝統芸能保存会の方々に加え片貝小学校の校長 金子明子先生も参加されていました。

出発は朝9時 天候は雲が多いながらも最初はなんとか天気は持っていました。しかし高速道路に乗ったあたりから雨がポツポツと、、、結局雨です、、、 ちなみに、出発した途端、バスの中ではビールが配られ飲み会がすぐに始まりました(汗)前日も親の42厄年の事務所開きで飲んでいたので、向かい酒、、、

1箇所目:弥彦神社 「八には弥彦の明神様よ」

ギャラリーが多く中々唄うのが恥ずかしかったけど、彌彦神社のあの空間のなかで歌えたのはいい経験です。

2箇所目:国上寺「九には国上の国上寺」

ずいぶんと高い山の上にありました。今回唯一のお寺で、木遣りは別に神事というわけではないのでしょうが、お寺に奉納すると言った意味では不思議な感覚でした。

3箇所目:秋葉神社「十には栃尾の秋葉の権現様よ」

栃尾の街中、秋葉公園にある神社ですが、賽銭箱がなく、鐘がおいてあるという雰囲気に違和感を感じました。後から聞くと「権現様」というのは仏教とのつながりが結構強いらしいとのことでした(詳しくは勉強不足のため省略(汗))

ちなみに、秋葉公園には上杉謙信公像があります。秋葉公園は昔の栃尾城址。上杉謙信が初陣を飾った地なんです。

4箇所目:金峰神社 「七には長岡の蔵王の権現様よ」

長岡の北部にひっそりとしかし、堂々とありました。ちなみにこの神社の隣は蔵王堂城という城があったそうです。この神社の境内にはとても立派な欅が

そして片貝に帰ってきてから東屋さんで再度宴会を。

伝統芸能保存会の方々と様々話をしましたが、伝統を保存するというのは大変なこと。活動は変わり映えなどはしないかもしれないが、やり続けることに意味がある、と。若い人がこの会に意味を見出して継承してくれることを望むと。伝統は時代の流れとともに形を変えていくが、こういうふうに伝統の形を守り続けて行く活動と言うのは本当に意味があることなのかも知れない。

そんな余韻に浸って家へと帰ったのですが、伝統芸能保存会の方々は本当にお酒が好きで、絶えずお酒を飲んでいた気がします、次の日二日酔いだったのは言うまでもなくということで、、、 気をつけます。

それでは。

 

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