塞の神へ向けて、成人頑張ってます。

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12月26日(火)曇りのち雪

雪が消えては降り消えては降りの連続で雪がそんなに積もらない町、片貝。同じ小千谷市でも南部の方と比べるとかなり快適です。みなさん、そんな片貝いかがでしょうか??また、もはや”冬”と呼ばれる季節ですが、時折花火が上がります。たまに「バン!」と音が鳴ると「また花火かな?」と日常的な会話に出てくるのって冷静に考えるとすごいことだなと、花火が生活にかなり近いなと思います。

さて、いきなりですが今日は何の日かというと(誰も聞いていないとか言わない)塞の神行事まであと1ヶ月という日なんです。準備の方は四苦八苦しながらも数回の会議、備品調達、提灯作り、と様々進んでおります。同じように今、四苦八苦しながらも準備を進めている子達がいます。

それが、来年度の成人「結虹会」

ちなみに読めるでしょうか?”けつにじ”と読んではいけないですよ。”ゆいこう”会と読みます。
彼等は来年の片貝まつりで「成人」として参加し、9月10日に「成人玉送り」を行ないます。
また、分からないWordが出てきてしまったでしょうか?そんなあなたに今日も書きます「片貝用語辞典」

「成人」…片貝町には片貝中学校の同級生が卒業時に同級会を結成し、自分たちで考え名前やそれぞれ役職なんか
を決めます。そして、片貝まつりには「成人」「33厄年」「42厄年」「50歳」「還暦」のを迎える学年
は片貝に集結し、みんなで町内中屋台を引きながら、最後に自分たちの花火をみんなで見ます。成人と
というのはその通り、その年に成人を迎えた子、同級会のことを指す。「今年の成人はどうだ?」とい
いった具合に、会話の中で出てきたり、気にする人もいる。

「成人玉送り」…成人玉送り、通称「成人戦」。20歳になった代はまつり2日目にその代の同級生であげる花火を見るために町内を練り歩き神社に向かう。町内を通るためには各支部長の許可が必要であり、そのために成人は大声でまつりを盛り上げる。最後に成人から支部長にお酒が手渡され、受け取ると成人として認められたことになる。2日目に打ち上がる四尺玉の花火は町民一同から成人へ、大人になったことを認め祝うものである

毎回長くなっちゃうんですね。伝えたいけど、一言で言えないジレンマなどは片貝辞典の中には多いです(汗)


ただ、新しくできた2018カレンダーを見ている成人。事務所で作業していますが、結構自由な雰囲気だったりします。

だいぶ前置きと、補足が長くなってしまいました。本題に入ると、来年度の成人にとって、塞の神行事は成人としてのシーズンスタートの意味を持ちます。なぜならば、実際に塞の神で先輩との顔合わせ、などなど既に成人としてやらなければいけないことが、いくつかあるのです。その中で大きな一つが「ローソク集め」塞の神当日は浅原神社参道に約300本ほどのローソクが献灯されるのですが、その申込書の配布、料金の回収を成人はやらなければいけないのです。

ローソクの申込書は片貝のありったけの企業・団体に配ります。まずどこに配ればいいのか?そこから彼等は四苦八苦していました。地図を用意し、過去の商店リストなどを漁ったりして地図とにらめっこしながらマーキングをしていました。

それと並行して封筒にひとつひとつ手書きで企業、団体名を書いていきます。プリントにすればいいのに、と思うところもあるのですが、手書きでないと注意される企業も会ったりするので、全て頑張って書いていました。


(日中仕事をして夜準備する人もいれば、夜勤で日中空いていたりして準備するひともいる。その引き継ぎは現代っ子らしからぬ置き書き。しかも殴り書き)

それが終わるといよいよ申込書配布/料金回収をしに町に飛び出していくわけですが、日中でなければいなかったり、そもそも店に人がいなかったり、実は廃業していたり、そもそも日中に動ける子がみんな仕事で成人の中にいなかったりとかなりこの段階で四苦八苦していました。その中で衝突が生じてしまう場面もありました。


また、合わせて、塞の神の当日に役職についている子が腕につける”腕章”も頑張って縫っています。


そして、結虹会の弓張り提灯も完成しました。ちなみにもっているのは会長の大矢創士氏。いじられ上手の憎めない愛されキャラです。

そして、接待という役職で、結虹会のブレーンの佐藤葉月氏 面倒見は結虹会一番でしょう

ローソクはもう少しで全回収が終了しそうです。
彼等は平日夜7時半過ぎくらいから準備を行っています。日程的には結構ハードな所もあるかとも思いますが頑張ってほしいなと思います。塞の神もこれからということで、引き締めて立派にやっていただけたらと筆者は思います。

それでは!

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