片貝に咲いた悪疫退治の華

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数年振りのドカ雪もほとんど消え、桜のつぼみが開き始めた3月28日、「悪疫退散祈願花火」が片貝で打ち揚がりました。

 

 

この花火は、片貝花火サポーターズ俱楽部がクラウドファンディングで協賛金を募集し、片貝町民のみならず全国各地の総勢143名の方々から総額140万2000円の協賛金が集まり打ち揚げられました。

このプロジェクトに携わった一員として、ご協賛いただいた皆様に感謝申し上げます。

 

全国各地からの応援メッセージとともに「ウィルスなんかに片貝花火の火は消させない!」という想いがビシビシと伝わってきました。

 

この日のために考案された片貝煙火工業さんによる新作花火や、初の試みとなるミュージックスターマインなど盛りだくさんの内容でお送りしました。

 

(▲ジュワ~という音と共に打ち揚がったエビフライ花火(笑))

(▲新作尺玉もたくさん打ち揚がりました!)

 

 

雨により曲が流れないという音響トラブルやライブ配信の不具合等もあり、大成功!とは言えない結果となりましたが、いずれも初めての試みとして今後の可能性を拡げる良い経験となりました。

 

(▲ライブ配信にも初挑戦!)

 

 

今回の花火はコロナ禍ということもあり市外・県外のご協賛者の皆様には、配信でご覧いただくようにご案内させていただきました。

でも、せっかくお金を出し合って打ち揚げた“みんなの”花火なので、リアルタイムで、生で観てほしかったな。という気持ちが残ります。

 

 

空気を伝ってくる音の響きや、視界いっぱいに広がる花火、風向きによって流れてくる火薬の臭い。

現場でしか伝わらない魅力や迫力が、花火にはあります。

 

9月の片貝まつりまでには、桟敷席で肩を並べて花火を見上げられる環境になっていることを祈りましょう。

 

(▲当日の打ち揚げプログラムを入念に打ち合わせする花火屋さん)

(▲若手社員も奮闘中!)

 

 

 

昨年5月に「片貝まつり」の花火中止が決定したことを受けて発足した『片貝花火サポーターズ倶楽部』の活動が、この花火をもって一旦幕を降ろしました。

 

6月からスタートした「みんなの想いが花咲くまち片貝プロジェクト」。

アンコールにお応えして11月から引き続いた「ふゆ物語」。

元日年越しの瞬間に打ち揚げた「新春福花火」。

そして今回の「悪疫退散祈願奉納煙火」。

 

この1年間、多くの方々からのご支援やご協力のおかげで、倶楽部発足時の本来の目的である「片貝町の花火文化の存続」の手助けに少しでもなれたのかなと思っています。

 

この町で花火が打ち揚がることが日常となり、いつでも誰でも花火が打ち揚げられる。

そしてその花火を町民が見守り、想いを共有する。

 

時には祝福し、時には応援する。

プライベートだけど、みんなの花火。

それがこのまちの“日常”として根付いていれば嬉しく思います。

 

(▲花火打ち揚げの前に、片貝の名店「美好亭」さんの“花火丼”で腹ごしらえ。絶品なのでぜひご賞味あれ!)

 

 

 

片貝花火サポーターズ倶楽部はこれにて一旦休止しますが、

全国の花火屋さんにとって厳しい状況はまだまだ続きそうです。

プライベート花火やサプライズ花火を検討されている方は、「片貝花火サポーターズ俱楽部」や「片貝煙火工業」までいつでもご相談ください。

 

 

 

片貝花火サポーターズ倶楽部Facebook

https://m.facebook.com/katakaihanabisupportersclub/

 

片貝煙火工業ホームページ

http://www.katakai-enka.co.jp/

 

(▲打ち揚げ現場で花火の仕込みを見学させてもらいました)

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新潟県小千谷おぢや片貝かたかい町は
世界最大の花火が打ち上がる
4000人ほどの小さな町です。

「花火のち晴れ」は、花火のふるさと“カタカイ”の日々を記録する日記のようなものです。いつもの静かな朝から、熱狂的なお祭りの夜まで。どこにでもありそうで、世界のどこにもないかもしれない、この町の姿を伝えていきます。

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